海外にダイビングを体験するときは、日本と比べて慣れない環境や気候が影響してしまうこともあります。
楽しいダイビングを満喫するためにも事前に現地の情報を調べることが大切です。海外への渡航は外務省や旅行代理店のサイトを参考にして、しっかりと準備をして行きましょう。
自信のないダイビング初心者でも、海外の海を充分に楽しく味わうことができます。潜った者だけにしか分からない感動や経験は、ときに人生をより豊かに、そしてこれからダイバーとしての技術を磨いていく上でも財産になるでしょう。
グアムと言えばブルーホールです。水深15m~18mくらい潜ると、ブルーホールへの入口があります。ダイビング初心者でも、ライセンスを取得していれば問題ありません。
取得したレベル以上に深く長く潜ることはないので、入口付近から見上げるだけでも、神秘的な青いハート型の海を眺めることができるでしょう。グアムでしか見ることのできないハート型ブルーホールでは、洞窟の迫力と海の魅力を体感できます。
初心者でも楽しめる人気のダイビングスポットなので混雑することもあります。
ウエスタンショールズでは、20mほど続いているサンゴの群生が見られます。まるで、映画「ファインディング・ニモ」の世界に足を踏み入れたような感覚になれるでしょう。ハナヤサイやコモンと言った種類のサンゴから、クマノミやチョウチョウウオまで、色とりどりのサカナたちは目に映るすべてが南国を感じさせてくれます。
グレートバリアリーフには、ナポレオンフィッシュやカンムリブダイ、オニダルマオコゼやスパインチーフアネモネフィッシュなど、日本では出会うことのできない生き物を見ることができるでしょう。
また、世界最大のサンゴ礁地帯として、400種類以上のサンゴが生息しています。
10月の満月にダイビングすると、サンゴの産卵に当たるかもしれません。水面に向かっていく卵を海の中から見上げると、言葉では表現できないくらいの感動を味わえます。
水深15mくらいの浅瀬に潜るシャローダイビングでは、石サンゴや軟質サンゴなどを見ることができます。また、1度は経験しておきたいのが、ジンベイザメと一緒に泳ぐことでしょう。
巨大なジンベイザメですが、人を襲うようなことはないので安心してください。海の中を優雅に泳ぐ姿は、水族館で下から眺める感覚とは違ってさらに圧倒的な迫力が感じられます。とくに小魚やプランクトンを食べるときの様子は、大人しい性格からは想像できないくらいに豪快です。
水深約18mのオブシャンビーチでは、オヤビッチャやハゼに会うことができます。また真っ白な砂地から、ガーデンイールがひょっこり顔を出している様子に心も和むでしょう。全長30cmくらいのひょろひょろとした体は砂地に埋まっていて、見えているのはごく一部に過ぎません。揺らいでいる姿はどこか憎めない可愛さで微笑ましく思えます。
他にもリュウグウウミウシやハナミノカサゴ、モンハナシャコやアカシマシラヒゲエビなどが生息していて、海水の透明度が高いため美しい写真を撮影することができます。
ラウラウビーチでは、水深10m~15mくらいのところで泳いでいるアジの群れを見ることができます。ロウニンアジやメアジなどがドーナツ状やアジ玉になっている姿は圧巻でしょう。小学生の国語の教科書に掲載された「スイミー」のように、大きな魚のシルエットに映る場合もあります。
しかし、いつでも見えるわけではありません。遭遇率が高いのは11月~3月の時期で、潮の流れによっては出会えない可能性もあるのです。幅30m、高さ20m以上の巨大なアジ玉も珍しくはなく、ダイバーの目を楽しませてくれます。
アジ玉を狙った、カスミアジやイソマグロが湾内で見られるかもしれません。
市街地から車で約25分程度の場所にあるグロットは、サイパンにある海中洞窟です。駐車場から116段の階段を下りた先には、吸い込まれそうなオーシャンブルーの海が太陽に照らされているでしょう。
ただ、装備した器材を持って昇降しなければなりません。そのため少し負担はありますが、それを忘れさせてくれるくらいの美しい景色に出会えます。水深20mほど潜ると外洋へ抜ける穴があり、そこを通ってウミガメを見に行くこともできます。
1月~2月は波が高くなるため、5月~6月の時期に訪れるのがベストです。早朝と夕方で、太陽の差し込み角度の違いから、いろいろな光のシャワーを体験できるでしょう。
成田空港から格安航空でも5時間程度で到着するフィリピンのセブ島。ここから2本の橋でつながっているマクタン島より、船で20分のところにオランゴ島はあります。オランゴ島にある「タリマ」と呼ばれるポイントの浅瀬がスロープ状になっているため、初心者にとってダイビングしやすい場所です。
水深18mほど潜ると沈船の残骸が漁礁になっています。ミゾレウミウシやツバメウオがゆったりと海の中で泳いでいる姿が見えるでしょう。また、岩場に隠れたサブウツボが驚かせてくるかもしれません。
シャングリラホテルのビーチ内にあるシャングリラ海洋保護区では、カエルアンコウやタツノオトシゴにも近づくことができます。ハウスリーフとなっているため、綺麗な海を独り占めしているかのように開放的に楽しめます。カラフルなサカナたちとサンゴの世界を思う存分満喫できるでしょう。
バンガーボートで行けるヒルトゥガン島では、アケボノハゼやニシキセグリに出会えます。地形は急斜面のドロップオフですが、浅瀬は初心者でも問題ありません。無人島なので上陸はできませんが、1m以上のマダラトビエイも生息しています。
シュノーケリングのスポットとして知られていますが、ダイビングをしてロウニンアジやハナダイ、見ごたえのある海底散歩を堪能できるでしょう。
格安航空のキャンペーン料金を利用すれば片道10,000円程度でも気軽に行けるおすすめスポットです。
ロックアイランドとは石灰岩の島々のことで、その多くが無人島になっています。塩水湖のマリンレイクには、波や風がほとんどありません。その静かな空気には、初めて行く人は戸惑いを覚える場合もあるでしょう。
そんな落ち着いた雰囲気のマリンレイクですが、水深2m~4mしかないので海の中はとても明るく、初心者がダイビングしやすい環境となっています。マンジュウイシモチやニシキテグリが生息していて、静寂のなかに響く鳥の鳴き声が心地よく聞こえます。
パラオのロックアイランドの中には、5つのエアドームを形成しているシャンデリアケーブがあります。洞窟の入口は水深4m程度、深いところでも20mもありません。ライセンスを取得したばかりの初心者でも、インストラクターがいればダイビング可能です。
シャンデリアケーブは水中鍾乳洞です。天井の鍾乳石がシャンデリアのように垂れ下がっているところから「シャンデリアケーブ」と呼ばれるようになりました。洞窟内は真っ暗なので、必ずライトを携帯しましょう。
全長30m以上あるシャンデリアケーブの中では、あまりサカナたちを見かけないかもしれません。しかし、それは洞窟内が暗くて視界が悪いだけのようです。実はイタチウオやベニハゼなど1,400種類もの生物が生息しているとも言われています。
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